「違法ドラッグ」といえば文字通り大麻だったり覚醒剤だったりといった、法律で規制されている薬物。逆に「合法ドラッグ」といえば、厳密にいえば薬局で売っている薬のことなのだが、ふつうは、規制対象外の薬物で、ドラッグ的にレクリエーション目的で販売されているものを指した▼そのうち、「脱法ドラッグ」と呼ばれるようになり、「脱法」では法の網をすり抜けているような印象があるから「違法ドラッグ(いわゆる脱法ドラッグ)」となり、その後、「危険ドラッグ」となった。法や条例が追いつかないので、違法だろうが合法だろうが危険なもの、という扱いに▼こんなことをあらためて調べてみたのは、都知事の政治資金の私的流用疑惑。「中国服を着て書道をすると筆が走るから」との理由に「不適切とは言えないし、違法でもない」と判定している第三者の弁護士による調査結果からして何をかいわんやなのは他の人に任すとして、「違法ではない(=合法)が、不適切」ってどんなものだろうと疑問に思い、たどりついたのが、前段のドラッグの話▼とりあえず「合法」だけれども、そのうち「脱法」と呼ばれ、「違法(いわゆる脱法)」となり、そのうち「危険」になるのかな。(篤)
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