第245回買場紗綾(さや)市が2日午前10時~午後3時、「お囃子(はやし)に 心めぐらす まちづくり!」のキャッチフレーズで開催される。先月の火災でこれまで拠点としてきた買場ふれあい館が焼損し、覆いをして立ち入り禁止になっているため、桐生市本町二丁目の空き地などにも会場を広げて実施される。
買場ふれあい館は明治初期に建てられた長屋の一部で、ながく織物市場として使われてきた。20年前の買場紗綾市スタート時から同実行委員会が借り受け、桐生新町重要伝統的建造物群保存地区のなかでの交流、もてなしの場となっていた。
実行委員会では所有者の意向に添いながら「再建に向けて最大限の努力をしていく」とし、募金活動を開始する。伝統的建造物特定物件であり、修復は文化庁や桐生市とも協議して具体的な方針を立てることになる。
今回は31店が出店するが、買場通りを第一会場とし、その奥西側の駐車場が第三会場、本町通りに面した曽我邸と旧眞尾邸の間の空き地が第二会場。クスノキの大木があり、国登録有形文化財・ぐんま絹遺産のノコギリ屋根工場を控えた曽我邸が南側に連なって雰囲気は上々。ここで桐生祇園おはやし連が午前10時10分から、祭り前に一足早く祇園囃子を演奏する。同10時35分からはフラダンス、続いて新舞踊、バンド演奏があり、いつもの第1土曜日とは違った人の流れができそうだ。
買場通りではミニ七夕飾りをし、午後1時から買場紗綾市音頭を踊る。問い合わせは森実行委員長(電0277・22・2001)へ。
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