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上電で初「ごちそうアートトレイン」

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 赤城山南麓の魅力を「食とアートと鉄道」で味わう試み、「上毛電鉄ごちそうアートトレイン」が15日、中央前橋駅と西桐生駅を往復する列車を舞台に展開された。参加した60人の乗客は、電車に揺られながら山麓の風土を味わい、3時間のアートな旅を楽しんだ。

 主催したのは群馬大学美術教育研究会(茂木一司研究室)。同研究室では文化庁の支援を受け、アートを活用して地域を元気にできる「アートマネジメント能力のある人材育成」に取り組んでいる。

 今回の取り組みはその実践編。アーティストの中山晴奈さんをコーディネーターに招き、学生や市民が「食×アート×電車」のイベント列車を企画、地元の魅力を掘り起こそうと準備を進めてきた。

 当日、白いクロスをかけたテーブルが設(しつら)えられ、列車は移動レストランに大変身。60人の乗客は前菜の「上電沿線サラダ」をはじめ、メーンの「こめこめ豚の野菜ロール」や「地粉のパン」、パスタの「赤城和牛スネ肉のラグー」など、地元食材でつくった料理を味わった。

 途中、西桐生駅では群馬大学理工学部モダンジャズ研究会のメンバーらが生演奏でおもてなし。アートの仕掛けもたっぷりで、テーブルクロスや車窓を囲った額縁にカラーマジックで絵を描く人たちも。

 母親の石田勝美さんと一緒に乗車した拓己さん(8)=高崎市=は「鉄道も好きだし、絵を描くのも大好き。楽しい」と満面の笑み。前橋市在住の樋口みさえさんと石田みどりさんは「いつも眺めている列車に初めて乗った。食事もおいしくいただきました」と話す。

 コーディネーターの中山さんは「女性の視点が加わり、楽しいアートイベントになった。食材も鉄道も地元の魅力となるはず。もっといろいろな試みがあってもいい」と話していた。
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