桐生市広沢町にある市営間ノ島団地の集会所を拠点に活動する八木節団体「八木節保存あいのしま」(田口幸男会長)が、新たにコンガを取り入れ、桐生八木節まつりに臨む。福祉施設などでの演奏では、音の厚みが増したと評判で、メンバーらは7日午後7時から、本町五丁目の粋翔やぐらでの晴れ舞台を楽しみにしている。
コンガを演奏するのは、市営間ノ島団地に住む木村豊さん(66)。プロのパーカッショニストとして活躍し、ペドロ&カプリシャスやロスプリモスなどのバックで演奏した経歴を持つ。
2年ほど前に間ノ島団地の住民となり、町務委員を担ったことから、八木節保存あいのしまの会長で間ノ島第二町会の町会長でもある田口さんと知り合いになり、八木節への参加が決まった。
「もともと、みせる八木節を目指していた」という田口さん。コンガを加えて演奏をしたところ、音の厚みが増し、見た目にも迫力が加わった。
7月3日に行われた事前の八木節技能研修発表会をはじめ、福祉施設での慰問演奏などでも好評で、田口さんらは手ごたえをつかんでいる。
「正調八木節のベースは崩さず、いかに厚みを加え、見た目にも楽しんでもらえるか。そこを突き詰めてみたい」と、田口さんも木村さんも口をそろえる。
八木節保存あいのしまには、市営団地の住民らが数多く参加しており、団地住民の“ふるさと意識”の醸成にも一役買っている。
5日から始まる桐生八木節まつりでは、7日午後7時から、本町五丁目の粋翔やぐらでおはやしを披露する。「見せ場は冒頭なので、そこから場を盛り上げたい」と、メンバーは練習に余念がない。
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