日本サッカー協会の霜田正浩技術委員は２日、リオデジャネイロ五輪男子日本代表ＦＷ（フォワード）久保裕也選手（ヤングボーイズ）の招集を断念し、代わりにバックアップメンバーのＦＷ鈴木武蔵選手（２２）＝桐生第一高校出身、アルビレックス新潟所属＝を代表メンバーに登録すると発表した。
スイス１部リーグのヤングボーイズは負傷者が続くチーム事情を理由に久保選手の五輪派遣を拒否。日本協会は再考を求めて交渉していたが、２日にクラブから「３日の試合が終わらないと返答できない」との連絡があった。
日本は４日がリオ五輪の初戦。国際オリンピック委員会（ＩＯＣ）と国際サッカー連盟（ＦＩＦＡ）に手続きを確認した上で、選手登録を間に合わせるには２日が最終結論を出す期限と判断。久保選手を欠いた上に代替選手も登録できない事態を回避した。
バックアップメンバーとして１日にマナウス（ブラジル）の練習に合流した鈴木選手は２日、手倉森誠監督から昼食の会場で知らされ、「聞いたときは驚いた」。一度はメンバーに選ばれながら涙をのんだ仲間を思いやり、「複雑な気持ち。久保のためにもしっかりやりたい」と自身の喜びは口にせず。１月のアジア最終予選ではけがもあり、３試合に出て１得点。「自分のできることをやり、必ずメダルを持って帰りたい」と意気込んだ。
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