警察官を装って「偽札の捜査をしている」などとかたり、預貯金をだまし取る詐欺事件が4日発生し、みどり市の無職女性(81)が400万円を奪われる被害に遭った。
桐生署によると、犯人は3日午前10時ごろ女性宅に電話をかけ「金融機関で貯金を下ろした人のお金から偽札が見つかり捜査している。金融機関の男女がグルになっている。あなたもお金を下ろしておいたほうがいい」などとうそを言い預貯金を下ろさせ、伝えた電話番号に連絡するよう指示。女性が電話すると「下ろした金に偽札が入っているかもしれない。偽札を使うと犯罪になる。これから国民生活センターの職員がお金を確認しに行く」などとかたり、同日午後、同センター職員を装った男が女性宅を訪れ、女性から400万円をだまし取った。
同センター職員を装った男は「受け子」と呼ばれる詐欺集団の一員とみられる。30歳代前後、身長175センチ前後のやせ形で、女性宅を訪れたときは白いワイシャツに黒のズボンをはいていたという。
女性は現金を奪われた後に同署に相談し、被害届を提出。同署は「警官や金融機関職員を装い、金を下ろしてくださいなどと言うのは典型的な詐欺」と注意を呼び掛けている。
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