5日に開幕した桐生八木節まつり。最高気温35・6度と、8月最初の猛暑日を記録する中、真夏の華の言葉通り、祭り好きの市民や観光客が初日からどっと繰り出し、中心街は人の波に覆われた。八木節やぐらの周囲には幾重にも踊りの輪が生まれ、踊り手たちの発する「やんちきどっこいしょ」「まつりだまつりだ」の大音声と躍動するエネルギーが、まちなかを熱気で満たした。まつりは7日まで続く。
八木節おどりの会場で最も人を集める桐生ガスプラザ前の粋翔やぐらでは、午後7時の開演と同時に踊りの輪が生まれると、終演となる午後9時45分に向けて、人の輪は大きく膨らんだ。
八木節踊りのチーム「尾崎会」で2代目の会長を務めた土屋信二さんは、「初日にしては盛り上がった。輪に加わる人の数も例年以上に多かった」と話す。同じく八木節踊りチーム「上州粋会」メンバーの西村智之さんも「盛り上がりは例年以上」と満足そうに話す。
ただ、「もっと混雑するかと思った」との声もある。土屋さんも西村さんも「金曜に休みを取れなかった人もいるはず。観光客も含め、土・日曜はさらに人が増え、盛り上がるのではないか」と話していた。
6日夜は桐生祇園祭の翁鉾・四丁目鉾の町内巡行および対峙(たいじ)、八木節子ども大会、桐生音頭などが行われる。また、最終日の7日はジャンボパレード、ダンス八木節、全日本八木節歴代優勝者共演大会などの行事が開かれ、本町五丁目の粋翔やぐらをはじめ、各町の八木節やぐらでは踊りの輪が広がる。
真夏の祭典もいよいよクライマックスだ。
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