第53回桐生八木節まつり(同まつり協賛会主催)が7日、無事閉幕した。昨年に続き、今年も雨の降らない好天に恵まれた上、テレビなどのアナウンス効果もあり、桐生の中心街は3日間とも、前年を上回る人出で大にぎわい。やぐらの周囲には浴衣や法被姿の老若男女が幾重にも輪をつくり、「桐生のまつりだ」の掛け声高らかに、日ごろのうさを踊りで晴らした。桐生祇園祭もつつがなく執り行われ、伝統の天王みこしが本町通りを練った。まつり3日間の来場者数は延べ52万5000人(主催者発表)と、前回の50万人を2万5000人(前年比5%)上回った。
最終日の7日夜、粋翔やぐらの立つ本町五丁目交差点は立すいの余地もないほどの人で埋まった。今年はいつになく密度が濃く、閉幕に向けて踊り手たちの「やんちきどっこいしょ」の掛け声は高まり、桐生の夜空にとどろいた。
まつり期間中、3日間とも最高気温は34度を超え、心配された雷雨もなく、文字通り炎暑のまつりとなった。
来場者が増加した要因について、主催者側では、好天に恵まれたことや、大間々祇園まつりと日程が重ならなかったことに加え、日本テレビの人気バラエティー番組「秘密のケンミンSHOW」で放映されたことを一因に挙げる。昨秋、番組で“県内最大級の祭り”と紹介されて以来、県外からの問い合わせが急増したという。
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