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子どもたちの育てた繭が生糸に 絹の校旗プロジェクト

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 県内45校の小学生が養蚕してできた繭が、生糸になって桐生の織物工場に届いた。「富岡製糸場と絹産業遺産群」の世界遺産登録を受けて前年度から行われている「絹の校旗プロジェクト」で、桐生のアルファテックス(広沢町一丁目)で製織、笠盛(三吉町一丁目)で刺しゅうして、各校オリジナルの校旗ができる。

 小学生にも絹文化、絹織物に触れてもらおうと実施するプロジェクト。今年は県内45校、桐生から西、南、相生、川内、桜木、神明、新里北が参加して子どもたちが蚕の世話をした。

 「今年は各校に回転まぶしを貸し出したので、大きさも均一で汚れの少ない繭が集まりました」と県世界遺産課の山洞吉規さん。群馬県オリジナル蚕種ぐんま200で、碓氷製糸農業協同組合で引かれた生糸は2かせ、7・42キロに。4日にアルファテックスに持ち込まれた。

 同社の奈良崎道弘営業部長は「いい糸ですね。7粒から1本になっていて、さらに撚糸(ねんし)に出して太くし、緯糸(よこいと)に使います」と語る。10月末までには織りあげて染色し、ふちを仕上げて100センチ×75センチの布に。笠盛で校名や校章などを刺しゅうして、オリジナルの校旗に。来年1月に県庁でお披露目となる。
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