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黒保根盛り上げるぞ 桐生市初の「地域おこし協力隊」

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 桐生市初の「地域おこし協力隊」に採用された青山達也さん(38)と宮木源(もと)さん(26)が、活動拠点の同市黒保根町に赴任した。青山さんは同町生産物直売所で特産品の販売や開発に、宮木さんは市社会福祉協議会黒保根支所で高齢者の見守り活動に携わる。任期は最長3年間。黒保根の豊かな自然にほれ込んだ2人は、「学生時代や社会人で学んだ経験を生かし、黒保根という地域を盛り上げていけたらうれしい」と意気込んでいる。

 同協力隊は、人口減や高齢化に悩む市町村に都市部の若者に一定期間移住してもらう国の事業。2009年度開始で、国が隊員1人につき年間400万円を上限に特別交付税で支援する。隊員の定住にも期待がかかる。

父の出身地で貢献─青山さん
 青山さんは、みどり市笠懸町鹿出身で、笠懸小、笠懸南中、桐生市商高、県立農林大学校卒。県職員や県外アミューズメント施設勤務などを経て4年ぶりに帰郷し、父の出身地・黒保根に貢献しようと隊員に応募した。

 市黒保根町生産物直売所「道の駅くろほね・やまびこ」(同町下田沢)の指定管理者で、地元農家らでつくる「黒保根やまびこ会」に所属。インターネットを通じた情報発信による特産物の販売促進や商品開発を目指す。

 青山さんは「黒保根は子どものころに遊んだ思い出の場所。情報感度の高い仕事の経験を生かした情報発信や、学生時代に学んだキノコの知識を生かした商品開発などで貢献したい。初の隊員として早く実績を残したい」と笑顔で語る。

日本人学校教員から─宮木さん
 宮木さんは神奈川県藤沢市出身で湘南高、千葉大卒。フィリピンの日本大使館付属日本人学校で小学校教員を3年務めての転身だ。桐生市との縁はなかったが、首都圏に近く自然豊かな黒保根に魅力を感じて応募した。

 桐生市社会福祉協議会の黒保根支所に所属し、地域の高齢者宅を巡回して継続的な見守りを行うほか、孤立しがちな高齢者の引きこもり防止対策などについても担当する。

 宮木さんは「東日本大震災時に被災地の高齢者を訪ねて話を聞くボランティアをしたことがある。その経験を生かして一人でも多くのお年寄りを手助けできたらうれしい」と語る一方、「趣味のサイクリングを通じた地域おこしにも興味がある。得意な英語を生かして海外からも人を呼べる方法も考えたい」と意欲的だ。

 桐生市役所で亀山豊文市長から委嘱状を手渡され、いよいよ隊員としての活動がスタート。2人とも市内定住希望で、亀山市長は「黒保根町をはじめ市全体に新しい空気を吹き込んでほしい」とエールを送っていた。
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