軟式野球の県小学生総体兼JAグループ群馬杯第47回県少年学童大会(県野球連盟など主催)は最終日の11日、前橋市の敷島球場で準決勝・決勝を行った。決勝では広沢子供会(桐生市)が吉岡ジュニアファイターズ(渋川北群馬)に16安打の13―3で五回コールド勝ち。四回裏には2者連続本塁打を含む6連打と爆発し、30年ぶり2度目の優勝を飾った。
学童野球の県大会のうち、県連盟が主催する四つの大会(関東学童秋季、県選抜少年学童、全日本学童、県少年学童)は、子どもたちが最も目標とするビッグタイトル。今回はその最後を飾る夏の大会。6年生にとっては最後のチャンスだった。
広沢は昨年、この四つのうち2冠を獲得。今年のチームも選手が粒ぞろいで、県の優勝候補と目されてきたが、桐生予選で敗退。6年生にとっては悲願の県制覇となった。
広沢の横倉雅樹監督(47)=桐生市広沢町四丁目=は、「念願の優勝。決勝ではのびのびと“広沢野球”ができた。まるでホームランがいつまでも続くような勢いで、お母さんたちの応援もすごかった」と、にこやか。
今年、桐生の学童野球はレベルが高く、関係者の間で「桐生予選を制すれば、県を制す」とまでささやかれていた。それを裏付けるように、桐生勢はこの4大会のうち3大会で、それぞれ別のチームが県を制覇している。
春には県選抜少年学童を菱・境野子供会、全日本学童を西小ファイターズが制覇。そして夏の県少年学童を今回、広沢が制し、しめくくった。3チームとも決勝では猛打の大量点で勝ち、球都・桐生の実力を示した。
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