群馬大学理工学部で先週行われた企業懇談会。台風の影響で東京からの数社は参加を見送ったようだが、就職関連情報交換会のにぎわいを見ると、超氷河期を経験した文系女子としては、なかなか実感の湧かなかった「アベノミクスの恩恵」を感じた。少子化による担い手不足も大きいのかもしれないが▼研究者自身が最新の研究を紹介するフロアも盛況で、分科会のスタートとともにわき目も振らず、心に決めた研究者のブースへ急ぐ人も。記者には専門的過ぎて、説明してもらうのも申し訳なく、掲示されたポスターを見るに留めたが、素材から新エネルギー、環境、宇宙、医療など、その幅の広さに驚かされた▼７日（日本時間８日）にはリオパラリンピックが開幕する。これが終われば４年後には東京だ。５日の東京新聞では１面で、廃棄される家電に含まれる金属からメダルをつくる研究が紹介されていたが、暑さを和らげるアスファルトなど「あったらいいな」と思う技術の開発に期待している。地球温暖化の要因となるメタンや、雷のエネルギーもどうにか活用できないものだろうか▼２０２０年。日本は、そして世界はどんな姿をしているのだろう。（野）
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