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きりゅう映画祭フィナーレ、グランプリは阿部静さん

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 第6回きりゅう映画祭(桐生青年会議所主催)は10日、桐生市市民文化会館シルクホールで2日目の日程が催され、閉幕した。650人が来場。「きりゅうシネマ」と題し、映画祭のために桐生・みどりロケで制作された新作2編を上映したほか、公募作品からグランプリなど各賞を決める「きりゅうアワード」の表彰式、小学生が出演から制作まで全て手掛けた「キッズ・ザ・ムービー」の作品が披露された。

 新作は桐生の語源の一つともされる龍(りゅう)を探して冒険に出る男児2人の友情と家族愛を描いた「エクラド~あの空の向こうに~」と、寡黙な織工員が地下アイドルにのめり込んでいくさまを悲哀を交えつつコミカルに描いた「堕(お)ちる」。後者に登場する現役アイドルの「めめたん」こと錦織めぐみさんが登壇すると、会場は沸き返った。

 「キッズ・ザ・ムービー」の発表では、制作に関わった地元の小学生15人全員がステージに。「一生の思い出になった」「友達役を一緒にして本当に仲良くなれた」などと感想を述べた。「夢が映画監督なので今後の活動に生かしたい」と語る男の子もいた。

 「きりゅうアワード」表彰式は、3年の歳月を費やして1人で人形アニメを完成させた阿部静さんの「とけいのはなし」がグランプリを獲得。選考が拮抗(きっこう)したため、急きょ審査員特別賞も設けられ、桐生市出身で東京芸術大学大学院在学中の丹羽真結子さんの「歌え!」が受賞した。

 これまで映画祭をスタッフとして支援してきた丹羽さんは「光栄です」と喜びつつ、「これから本当に頑張らないといけない気持ちになりました」と気を引き締めた。

 事業を主管したきりゅう映画祭委員会の黒澤卓也委員長が、子どもたちによる映画制作企画を今回初めて試みた点に触れ、「10年後15年後、映画祭に監督として戻ってもらう夢を込めた。そこまで続く映画祭であってほしい」と希望を述べ、最後を締めくくった。
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