福を求めて絶えぬ人波─。19日に始まった桐生西宮神社の恒例「えびす講」は、夜になっても人波が途絶えず、境内や参道は商売人や家族連れ、友人どうしの参詣で活気づいた。
天候に恵まれ、初日の昼間から活況を呈した今年のえびす講。夕方になり会社帰りや学校帰りの参拝客も足を運び、午後7時すぎには、本町通りと神社を結ぶ参道や山手通りがびっしりと人波で埋まった。
経営者たちは縁起物の熊手を眺め、予算に見合った一品を購入。複数の熊手を購入したある女性経営者は「商売を始めた15年前から同じ店で買い続けている。少しずつ大きくしているので出費もかさむが、やめると縁起が悪そうで」と、商売繁盛に願いをかける。
「今年は人出が多い」「えびす講なのに暖かいね」「これで年の瀬だ」と、季節の言葉を交わしながら、人波の中に歩みを進めていた。
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