群馬県立桐生高校(田口哲男校長)では12月、グローバル人材育成を目的とした「ベトナム・ホーチミン研修」を初めて実施する。研修ではベトナムの大学生と協働で日本製商品についてマーケットリサーチを行う予定。語学や交流ではなく、課題解決を主目的とした研修を行う高校は全国でも珍しいという。
研修は1年生4人、2年生14人の男女18人が参加し、12月18日から23日まで4泊6日の日程で実施。
研修の中心はベトナムの大学生と行う日本製商品についてのマーケットリサーチで、現地で結果をまとめ、現地の日本企業やJICA(国際協力機構)などを訪問し、プレゼンテーションを行う。調査を行う日本製商品は桐生の特産品。現在、絹織物を中心に桐生市観光交流課に相談し、選択中という。同校では「ゆくゆくはベトナムからインバウンドで桐生へという、交流のきっかけにしたい」と話していた。
現在、生徒はHISで教育旅行を担当する岡野伸之さん、海外研修の企画・運営を行う会社「ライトハウス・キャリアエンカレッジ」の鎌塚俊徳さんらを講師に、事前研修中。
10月3日に行われた第2回研修会のテーマは「私たちは、ベトナムで何をするのか」。熱気あふれるホーチミン市の映像を見ながら「もともとは商人の街。日本でいうと大阪のようなところ」「北関東3県の物産展で1番人気はこんにゃくゼリー。明るいパッケージも人気の理由の一つでした」など、鎌塚さんの話に耳を傾けた。
鎌塚さんはさらに生徒たちが行う研修についても説明。「ベトナムは10年後、20年後、みなさんが仕事をバリバリやるころ、伸びている国。そのエネルギーを感じ、怖がらずにチャレンジし、自分の可能性を広げてほしい」と話していた。
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