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フルマラソンの藪田政美さん、700回目「ネス湖」で達成

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 フルマラソン(42・195キロ)の完走記録を伸ばしている市民ランナーの藪田政美さん(75)=桐生市境野町三丁目、会社員=が節目の700回を達成した。9月25日に行われた第25回ネス湖マラソン大会(スコットランド)に出場し、4時間51分53秒でゴール。「天候とコースは予想以上に厳しく、20キロ付近で両ひざに疲労が出たり、脱水状態にもなりましたが、目標の5時間を切れました」と満足そう。現地では「日本の熟年ランナー」として大歓迎もされたそうで、大会後のロンドン観光とともに「心に残るマラソンツアーになりました」と喜んでいる。

 ネス湖マラソンには、全国のマラソン仲間でつくる「フル百回楽走会」の20人と参加。全員が年金生活者(60歳以上)という熟年ランナーで、ツアー形式で9月23日に出発し30日に帰国した。

 31歳で初めて完走し、44歳で自己最高の2時間52分21秒を記録。59歳で完走200回、66歳で同400回、69歳の2011年3月に同600回を達成した。

 フル百回楽走会によると、国内のフルマラソン完走記録(今年9月)はトップが1611回で、藪田さんは12位(696回の時点)という。

 海外のマラソン大会にも多数出場してきたが、英国は初めて。下調べでは「風光明媚(めいび)なところで、コースはアップダウンが少ない」と予想していた。が、実際には坂も多く、スコットランド特有の変わりやすい天候のためか、路面は湿り気を帯び、滑りやすく走りにくかった。「足を運ぶペースがなかなかつかめなかった」という。

 そうした負担もあって「残り3キロあたりでは心臓に疲労がきて、歩いたり走ったりしました」。それでも5時間以内で完走し、約3500人の参加者中1815位でゴールした。

 日本人の参加は珍しく、しかも「フルマラソンを数百回も走っているという熟年ランナーが集団でエントリーしている」ことは事前に広報されていたため、現地では注目の的だったとか。

 スタート時もゴールしたときも、現場のスピーカーでアナウンスされるほどで、「写真を一緒に撮ろうと誘われたり、走っている私の横に来て、走りながら片言の日本語で話しかけてきた女性もいました。英国内の日本語学校で習ったと言ってました」と藪田さん。

 ネス湖遊覧船クルーズにも招待されたり、現地の新聞の取材を受け、「700回達成」の快挙も掲載された。

 藪田さんは「後期高齢者の仲間入りをしたけれど、これからも健康維持のためにできるだけ長く仕事とマラソンを続けます。80歳、85歳、90歳という節目の大会も楽しみです」とマラソン意欲は衰えていない。
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