桐生市立商業高校(閑野泉校長)と地元4社が連携して、各企業の課題解決に向けた提案・方策を考え発表する初のプロジェクトが実施された。「課題研究」を選択する3年生が、桐生信用金庫、上州菓匠青柳、笠盛、大西ライト工業所の経営陣と相対して、関東学園大学経営学部の指導も受けつつ進めてきたもの。21日に行われた発表会では、高校生らしいユニークな提案が示された。
「地元企業連携課題解決学習プロジェクト」は、地元企業に興味関心を持ち、将来地元で活躍できる生徒を育成するとともに、生徒の思考力、判断力、表現力を高めようと実施。4社は桐生商工会議所からの紹介で、11月2日に3年生全員を前に各社の経営理念や事業内容を説明し、課題を示した。
これを受けて85人が各社ごと4班に分かれて課題解決に向けて話し合い、提案をまとめて発表資料を作成。発表会では企業ごとにプレゼンテーションした中から代表が選ばれ、体育館での全体発表に臨んだ。
青柳に対しては「若者目線の群馬名物」として、うどんをドーナツ状にした「うドーナツ」と「桑茶ミルフィーユ」を考案。かわいいパッケージデザインも。笠盛には花びら型刺しゅうワッペンを入れたバスボムやせっけんで、校内女子に好きな色、香り、花のアンケートもとって参考に。販売店や製造にさらに地元企業を使って活性化を目指す。
大西ライトの場合は新卒向けPR資料の作成がテーマで、社長の笑顔を前面に会社を紹介、裏面はマンガでよさを強調した。桐信は地域密着型だが、若者層に知ってもらうにはB級グルメ大会やスポーツ交流会などイベントの開催を提案した。
新スイーツのプランを受け、青柳の宮地由高社長は「おもしろいアイデアをもらった。社内で商品化を検討してみたい」と笑顔を見せていた。
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