桐生・みどり両市をまたぐ鳴神山系にだけ自生する植物カッコソウの保護活動について学ぶ授業が24日、みどり市大間々町小平のカッコソウ移植地で行われた。同市立福岡中央小学校(原山浩司校長)の6年生児童は、地元でカッコソウ保護に携わる「小平サクラソウの会」(村田清会長)が行う株分け作業を体験した。
地球上でこの地域にだけ自生するカッコソウは、生育環境の変化や盗掘などによって絶滅の危機にさらされ、2012年5月には種の保存法で国内希少野生動植物種に指定されている。
保護活動を体験することで、カッコソウに興味を持ってもらおうと行う授業の第4弾。カッコソウ協議会の構成団体・小平サクラソウの会が協力して今年4月に始まった。
同会が地域への啓発活動のためにカッコソウを育てている移植地を前に、「カッコソウは本当はどこで育っているでしょう?」と、子どもたちに呼びかけた講師の小林孝雄さん。「鳴神山」と答える子どもたちに、「きれいな花だけでなく、周りの自然も残すことが大切。カッコソウが生えている地域の素晴らしい山、環境をみんなが受け継いでください」と呼びかけた。
作業を終えた6年生の石原茜さんは、「カッコソウを減らさないように、たくさんの人に知ってもらい、山を汚さず、きれいにすることが大切だとわかった」と話した。
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