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織塾で半併用銘仙展 ファッションウイーク開幕

 第21回桐生ファッションウイークが28日開幕した。11月6日までの会期中、参加各団体による45の行事が桐生市内の各所で開催される。初日の28日は、桐生織塾の半併用銘仙展など五つの行事がスタートした。

 昭和戦前に開発された半併用絣(はんへいようかすり)技法による銘仙が並ぶ展示会が28日から、桐生織塾(桐生市梅田町一丁目、新井求美塾長)で始まった。菊や紅葉など季節の柄が鮮やかに浮かび上がる当時のオシャレきものに、来場者が見入っている。30日まで(午前10時~午後4時)、桐生ファッションウイーク参加行事。

 半併用絣は昭和9(1934)年ごろ、足利の機業家が開発。経糸(たていと)は仮織して捺染(なっせん)した解(ほぐ)しで、大まかな絣糸を緯糸(よこいと)として織り込む。布の端で糸をずらし、ポイントになる花などを浮き立たせたことが、未仕立ての反物からよくわかる。

 大きな麻の葉や千鳥などの伝統模様があれば、抽象画のようなモダンデザインもあり、恒例の人気投票を楽しむ人たちも。埼玉県桶川市から毎秋来ている染織家の三好礼子さん(60)は「色も柄も奇抜で自由で、自分の作品とは違いますが大好きです」。

 古民家の会場には炭をおこした火鉢が懐かしいぬくもりを添えている。29日午後2時~同3時にはローマでの銘仙展プロデューサー沢辺満智子さんが「150年の時を超えて―ローマへふたたび―」と題し、日伊の絹にまつわる関係やローマの人たちの反応などを話す。入場無料。問い合わせは織塾(電0277・32・0366)へ。
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