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柳さん和裁で金賞、技能五輪全国大会

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 青年技能者の技能レベル日本一を競う「大54回技能五輪全国大会」が21~24日、山形県の山形ビッグウイングを主会場に開かれた。桐生地区関係者(在住、在勤・在学)は6職種14人が出場し、和裁部門の柳恵子さん(岡田和裁研究所)が最高賞の金賞に輝いた。

 技能五輪は国内の若手技能者約1300人が出場し、その技のレベルを競う大会で毎年実施している。県内の代表として16職種38人が出場し、8職種で11人(金賞2人、銀賞5人、銅賞2人、敢闘賞2人)が入賞した。

 金賞に選ばれた柳さん(23)=前橋市=は、県立大間々高校卒業後、群馬和裁専門学院(桐生市仲町一丁目)に進学。在学中の2014年から同大会に出場し、2年連続で敢闘賞を受賞。学院を卒業し今年度から、岡田和裁研究所(同所)に和裁士として勤め、着物の仕立てを行っている。

 同大会和裁部門は22、23の2日間にわたり山形県の山辺町町民体育館で行われ、競技は9時間で女性用あわせ長着を仕立てる。大会前は「緊張していたが、競技が始まったら落ち着けて、いつも以上にきれいにできた」と柳さん。仕上がりに自信を持ち入賞を期待していたが、「金賞で呼ばれたときは頭が真っ白で何も考えられなかった」とはにかむ。

 全て手縫いで着物を仕上げる職人技にあこがれ、和裁士を志した。来年1月に行われる国家試験の和裁技能士1級取得を目指して技を磨く。「コートや羽織、子ども用の七五三の着物などやってみたいことはたくさん」と目を輝かせた。
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