宮島工務店(桐生市境野町一丁目、宮島弘社長)とNPO法人キッズバレイ(星野麻実代表理事)などが企画した家づくり体験の子ども向けワークショップが「ウッドデザイン賞2016」(ウッドデザイン賞運営事務局主催)に入賞した。梅田の材でできた骨組みを用い、くぎを使わない伝統工法を手軽に体験できる。第21回桐生ファッションウイーク期間中の11月5日と6日にも、有鄰館で開催する。
この賞は、木の良さや価値を再発見する優れた製品や取り組みを顕彰する制度で今年が2回目。応募451点から251点が選ばれた。入賞した中から12月、農林水産大臣賞など各賞が決まる。
宮島工務店などのワークショップは、地元製材業者の前林が提供したスギ材とヒノキ材36本を使用。神社仏閣や古民家に用いる工法で、子どもたちが2時間程度で1坪(3・3平方メートル)の小屋を完成させる。キッズバレイの体験講座「きりゅうアフタースクール」の一環で8月、小学生30人が参加して初めて実施した。
くぎ不使用のため、分解して何度でも組み直せる。担当の宮島章さん(41)は「子どもたちに梅田の木に触り、伝統工法を知ってもらうのが目的。今後は林業家と協力して木を切るところから体験するなど、森とまちがもっとつながるようなイベントをしていきたい」と話す。
有鄰館で5日と6日に開くワークショップは両日とも午前10時半から正午まで。参加無料。問い合わせは宮島工務店(電0277・44・7595)へ。
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