桐生市稲荷町の川辺医院跡地に新しい教会を建築中の桐生キリスト福音集会(宮崎哲男・和田孝史責任者)は10日午前10時から、壁塗りのワークショップ(体験講座)を行う。できるだけ多くの人たちに教会づくりに参加してもらうのが狙い。同集会は、より地域に親しまれる存在を目指し、信者であるなしにかかわらず、大勢の参加を呼びかけている。
プロテスタント系教派の同集会は1980年ごろ、同市稲荷町の元小児科医・川辺志津子さん(79)宅で開いた家庭集会を母体に発足。発足当初は錦町一丁目、90年以降は稲荷町で建物を借りて集会所としてきた。
新教会建設は、土地確保などで協力する川辺さんをはじめ信者らの尽力で実現。現集会所から歩いてすぐの川辺医院跡地で、約1年前から建設が始まり、年内の完成を目指して仕上げの作業を進めている。
建築を担当するのは、地元の建築職人たち。同市本町六丁目の職人紹介カフェ「ぷらっと」を通じて依頼した。約30人の信者が納得するまで話し合って方向を決め、職人とも意思疎通を図りながら建築している。
建築士の大橋知岳さん(45)は「教会建築に携われるのは、職人にとって光栄なこと。地元職人が携わるからには、多くの人にかかわってもらいたい。“みんなでつくる教会”に向けてお手伝いしたい」と意気込む。
同集会の責任者の一人、和田孝史さん(49)は「大切にしているのは、多数決ではなく一致すること。新教会の話も信者全員が納得してはじめて動いた。(教会づくりも)みんなで協力するのはとても有意義」と語る。
壁塗り体験は、地元の腕利き左官職人として知られる野村左官店(桐生市相生町三丁目)が講師役を担当。作業は約2時間の予定で、参加無料だが事前申し込みが必要だ。
申し込みや問い合わせは大橋さん(電090・1777・5425)へ。
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