顔の分かる地域づくりを目指して、相生地区生涯学習を楽しむ会(森守郎代表)が始めた土曜サロンが28日、節目の50回を迎えた。隔月の第4土曜に開催して8年。歌を歌ったり、茶を飲んだりしながらの土曜サロンは住民たちのふれあいの場として定着している。
相生公民館を会場に、土曜サロンがスタートしたのは2007年12月。子どもや女性が被害者となる事件が全国各地で発生するなか、地域住民が顔見知りになって声を掛け合い、安全安心なまちにしようと立ち上げた。記念となる今回は60代から80代までのシルバー世代を中心に約70人が参加した。
2部構成の前半は、地元で活動する音楽サークルなどを招待している。この日は天沼小金管バンドが「聖者の行進」や「負けないで」など6曲を演奏し、盛んな拍手を浴びていた。
後半は、綿貫浩代さんのピアノ伴奏に合わせて「青い山脈」や「赤とんぼ」「きよしのズンドコ節」などを参加者全員で合唱。森代表は「多くの人に支えられて50回を数えました。地域住民のコミュニケーションを図るのがねらい。今後も続けていきますので、お誘いあわせてご参加ください」と呼びかけていた。
50回となった土曜サロンには、8年前の立ち上げに中心的な役割を果たした最上恵美子さん(63)が宇都宮市からお祝いに駆けつけた。夫の転勤時代に相生地区生涯学習を楽しむ会に入り、6年前まで活動。宇都宮市に戻ると、「同じ趣旨の会を立ち上げた」。記念式典で紹介された最上さんは「きのうメールをもらって祝電を打ちましたが、朝起きたらみなさんの顔が見たくなり、参加させてもらいました。きょうの感動を持ち帰って会の運営に生かしていきたい」と話していた。
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