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給食にねじ類混入、新里共同調理場

 桐生市の学校給食新里共同調理場で14日に調理した「じゃがいものきんぴら」に、ねじ類が混入したまま各学校に配食された。新里東小と新里中央小で児童が食事前に気付いて担任に報告したため、健康被害はなかった。調理した回転がまのふたのねじがはずれて混入したとみられ、桐生市では異物混入時の対策マニュアルの作成や緊急時の連絡体制を確立するとともに、安全点検を徹底して再発防止につとめる考えだ。

 桐生市の学校給食は中央、新里、黒保根の3場で調理し、2014年度から同じ業者に委託。新里では約1500食の調理を担当して3小学校と1中学校に配食している。

 14日は回転がまで「じゃがいものきんぴら」を調理し、午前11時ごろに食缶に移す際に異物(ワッシャー2個)を発見。ほかにも入っていないか確認したが、見つからなかったため通常通り各校に配食したという。

 新里東小では給食を配り終わり食事をする前に、6年生の男児が食器の中に光るものを見つけた。午後0時50分ごろ、報告を受けた担任が職員室に連絡。入っていたのはワッシャー1個で、学校では使っていないものだ。学校から新里共同調理場に連絡した。

 また新里中央小では午後1時ごろ、1年男児が食器の中に光るものを発見し先生に報告。ナット1個で、職員室から調理場に連絡した。両校とも発見者の児童には違う食器に「じゃがいものきんぴら」をよそい、みな普通に給食を食べ終えたという。

 「体に入る前に子どもが見つけてよかった」「学校では食の安全に万全の注意を払っているのに」と両校。

 桐生市では昨年4月、中央共同調理場で調理後に野菜切裁機の刃が欠けているのが見つかり、7校に配食したコーンシチュー2000食分を食べないよう通知、回収したことがある。

 今回は配食したあとの午後0時40分ごろ、新里から3場を統括する中央共同調理場に連絡があったという。新里からは栄養士が学校に出向いたが、その時点で給食はほぼ終わっており、健康被害がないか確認。その後、午後3時半に回転がま下の側溝からねじが発見され、五つのパーツすべてが見つかった。

「おわび」文書配布

 桐生市では新里町全校の保護者あて「おわびとお知らせ」を文書で配布。中央の園田博宣場長は「調理器具や施設内の安全点検を確実に実施するよう業者への指導を徹底し、対策マニュアルを作成して3場の連携体制を確立したい」としている。
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