桐生らしい景観づくりを目的に4月から屋外広告物の規制条例を施行する桐生市。屋外広告物をテーマに景観まちづくりを学ぶ同市主催の初めての市民向け講演会が1月16日午後6時半から、市民文化会館小ホールで開かれる。同分野研究の第一人者として知られる富山大学芸術文化学部長の武山良三教授が、地域特性を生かした景観づくりについて講演する。
桐生市は重伝建地区選定などを踏まえ、13年に独自規制可能な「景観行政団体」に指定。昨年4月に景観条例施行、景観計画を策定し、市全域の大規模な建築行為に対して新たな色彩基準を定めるなど、桐生ならではの景観づくりに取り組んでいる。
市屋外広告物条例(昨年12月市議会議決、4月施行)も、その取り組みの一環。屋外広告物を規制する県から権限移譲を受けて現在の規制内容を引き継ぐ一方、地域特性に配慮した景観形成を誘導する地区を指定すれば、市独自の規制ができる仕組みだ。
今回の講演会は、市屋外広告物条例施行に向けた市民・事業者向け説明会を兼ねて、市が県、県都市計画協会と共催するもの。まちの印象を大きく左右する看板などの屋外広告物と、桐生らしい景観とどう調和していくかについて考える。
武山教授は、1956年大阪生まれで、京都市立芸術大美術学部卒。民間企業のデザイン開発や路面電車の再生、地域連携教育プログラムなどに携わり、現在は屋外広告物を中心に景観まちづくりの調査研究や改善策の提案などを行っている。
入場無料で定員は250人。時間は午後6時半から同8時半まで(質疑応答含む)。講演会の参加希望者は事前に桐生市役所新館5階の都市計画課(電0277・46・1111内線788、ファクス0277・45・0088、メールtoshikei@city.kiryu.lg.jp)へ。
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