小寒の5日、みどり市笠懸町の桐生地方卸売市場(関口栄三社長)で新年恒例の「初市」が開かれ、2017年の初競りに場内が活気づいた。
暮れの止め市以来、ほぼ1週間ぶりの商い。初市式で関口社長は「自然災害や天候不順に見舞われ、昨年は農作物の収穫や水産物の水揚げに影響が出た。消費者の暮らしに欠かせない施設として、みなさんと協力しながら新鮮で安心安全な食料を届けたい」と抱負を述べた。
また、亀山豊文桐生市長や石原条みどり市長を含む関係者全員で三本締めを行い、商売繁盛を祈願した。
青果、水産両市場の初競りでは、ヤマトイモを積んだ「宝船」を皮切りに、卸業者と買い受け人らが独特の言い回しで応酬。威勢のいい掛け声を場内に響かせた。
マグロの初競りに立ち会った卸業者や買い受け人たちは「華やかな築地のようにはいかないよ」と笑いながら、「昨年末はまずまずの商いだった。今年は入荷が安定し、みなさんにとっていい年になれば」と、期待を寄せていた。
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