地域の高齢者が交流や介護予防に集うサロン活動を支え、発展を図る仕組み「ちえのわネット(ネットワーク)」が桐生市梅田町で発足する。運営に関する相談・情報交換ができるほか、サロンと地域の専門職をつなげる機能を持つもの。梅田町でサロンを運営する民生委員を中心に、介護・医療専門職らが「ハピサポ(ハッピーサポーター)うめだ」となり「ちえのわネット」を構築する。桐生市生活支援コーディネーターも交え、23日に初めての会合を行う。
高齢者サロンは、「地域づくりと介護予防」を担う活動の一つ。体操や情報交換、交流などを目的としたものが区や自治会・町会単位で発足している。
「ちえのわネット」の発足は、梅田町にある3サロン「せせらぎサロン」(梅田一丁目、代表・高柳和由町会長)、「梅田二丁目集会所サロン」(代表・小島登町会長)、「百々の会」(梅田四丁目、中島主子代表)の交流から始まった。
活動を進めるなかでそれぞれ生まれた「マンネリ化防止のために新しいことをやりたい」「長く活動するこつを知りたい」などの声をきっかけに、昨年7月から会合を持ち、専門職を交えたサロン活動発展を図る「ちえのわネット」づくりの準備を進めてきた。
サロン代表者を中心に、地元の介護施設職員、訪問看護職員、地域包括支援センター職員などの介護・医療専門職や、健康運動指導士、ラフターヨガ講師、ヨガインストラクターなど幅広い分野が「ちえのわネット」に参加。ネットワークを構築する人たちを、「高齢者=幸(ハッピー)齢者のサポーター」から「ハピサポうめだ」と命名した。
23日に特別養護老人ホーム瀬々らぎの里で開く初会合を皮切りに、2カ月に1回程度会合を持ち、地域のサロン活動について情報交換するほか、専門職を交えて活動内容の充実を図ってゆく。来年度以降はサロン交流を図る「サロンまつり」開催も計画する予定だ。
問い合わせは事務局の桐生市包括支援センター山育会(電0277・46・6066)へ。
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