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スマホアプリ「桐生ゲーム」サービス開始

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 桐生市の中心市街地を舞台に探索しながらゴールを目指すスマートフォンアプリケーションのサービス提供が始まった。桐生駅を出発点に、GPS(全地球測位システム)を活用し、商店街などを巡りながらゴールを目指すゲームだ。3月末まで無料で遊ぶことができ、まちなかをテーマパークに見立てた新しい形の回遊と地域発信が期待されている。

 アプリの名称は「2116 FEEL&COLOR~それでもここにいる理由~」。桐生出身のゲームクリエーター・殿岡康永さん設立のベンチャー企業「ニュートロンスター」を中核に、国の交付金を活用して開発が進められていた。

 100年後の未来から届いたSOSに応え、未来の桐生を救う設定。プレーヤーが市街地を歩きながら、各所に設置されたセンサーとスマホが反応して物語が進む。ゲーム映像には、商店主ら市民がエキストラとして出演した。ゴールの桐生北幼稚園跡地では、プロジェクションマッピングを用いた体感ゲームも楽しめる。

 ホームページ(http://2116kiryu.com/)経由でアプリをダウンロードして遊ぶ。北幼稚園跡への入場は時間制限(平日午前10時~午後3時、土・日曜、祝日午前10時~午後4時)がある。

 また、同時にスマホ向け観光アプリの提供も開始。現時点では「大正昭和の貴重な歴史写真から巡る」など3コースを用意した。ダウンロードはホームページ(http://kiryu.online/)から。

若年層の反応に期待

 完成したゲームに、まちなかでは前向きな声が聞かれる。

 ゲームのスタート地点に当たるJR桐生駅構内の桐生市民活動推進センター「ゆい」では、今後の展開に期待を寄せる。運営スタッフで同センター運営委員長の角田亘さんは「どんな反応があるのか、週末の人の動きに注目したい。若い世代に向けた桐生のアピールになれば」と話す。

 駅前商店街である桐生市末広町商店街振興組合の今川守理事長は「新しい取り組みにチャレンジすること自体はいいこと」とし、桐生観光協会の宮地由高会長は「観光にどんな影響が現れるのか期待している」と話す。

先駆的ビジネス“桐生モデル”に

 国の地方創生加速化交付金を活用した同事業(採択額8000万円)は前年度末、多種多様なものがネットにつながるIoT(モノのインターネット)技術をまちづくりに導入する先駆的な取り組みとして採択された。

 先駆的なゲームの開発やIoT環境の整備、ビッグデータを蓄積・活用できるシステム開発などを通じ、桐生に人の流れや経済循環を呼び込み、創業や雇用、移住や定住につなげる狙いがある。

 桐生市産業政策課は「桐生に来なければ遊べない地元密着型のゲーム。若者を中心に新たな人の流れが生まれ、“桐生モデル”と言われるような先駆的なビジネスにつながってほしい」と期待を込める。
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