第22回全国都道府県対抗男子駅伝(日本陸上競技連盟主催)が22日、広島市平和記念公園前発着の7区間48キロで行われ、桐生市立川内中学校3年の北村光選手(15)が6区3キロを走った。4位でたすきを受け、差を15秒縮めて順位を守り、アンカーにたすきを渡した。群馬は2時間21分03秒の6位で4年連続の入賞。レース後、北村選手は「前に追いつこうとして走った。差を縮められたので満足です」と話した。
レースは長野が2時間19分09秒で3年ぶり7度目の優勝。2位は福岡、3位愛知だった。
選手の記録を基にしたレース前の総合力では、長野に次ぐ2位で優勝候補に挙がっていた群馬。1区は西山和弥選手(農大二高)が5位、2区の伊井修司選手(富士見中)が自己ベストの力走で3位に上がった。3区で主将の戸田雅稀選手(日清食品グループ)がリードを広げる予定だったが失速し、8位に後退。しかし5区の千明龍之佑選手(農大二高)が4位に押し上げ、北村選手にたすきを渡した。
大舞台でも「落ち着いていた」という北村選手。笑顔でたすきを受けると、前を走る京都との差を15秒縮める力走で、アンカーの塩尻和也選手(順天堂大)につないだ。
選手団とは別に、個人で現地へ応援に行った陸上部顧問の鳥山将太・川内中教諭は、「堂々とした走りを見せてくれた」と、生徒の活躍を喜んだ。レース前は会うことができず、「頑張れよ」と離れた場所から声をかけられたのが精いっぱい。沿道では1・5キロ地点で応援した。北村選手が中継に映ると、地元でテレビを見ている川内中関係者から応援のメールが届いたという。
樹徳高へ進学予定
北村選手は卒業後、樹徳高への進学が決まっている。昨年の同駅伝で2区区間賞を取った大澤佑介選手(16)=広沢中―樹徳高=らとともに、地元桐生で陸上に打ち込むつもりだ。
関連記事: