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浅草でまつり再現、大盛況の桐生八木節

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 約50万人の人出でにぎわう桐生八木節まつりの熱狂を、東武鉄道で直結する東京・浅草で再現する桐生市主催の「桐生八木節まつりin浅草」が29日、浅草六区の週末路上イベントで行われた。特設やぐらで桐生関係者の演奏や踊りが始まると、通りかかりの見物客らが次々と集合。同まつり本番を思わせる盛況ぶりを受け、同市は4月と7月に同会場で再演することを決めた。

 東武鉄道の特急列車で新桐生駅と直結し、外国人も多く訪れる人気観光地・浅草。テレビ番組を通じて熱狂ぶりが知られてきた桐生八木節を上演して観光誘客を図ろうと、桐生市が初開催した。

 会場となったのは、浅草寺の西側に位置する浅草六区の「六区ブロードウェイ商店街」。かつて都内最大として繁栄した興行街の復活を目指しており、浅草の観光拠点の一つとなっている。

 桐生八木節の上演は、浅草六区のまち全体を劇場に見立てた同商店街の週末歩行者天国イベントの一環。全国のまつりを誘致して地域をPRする取り組みの第1弾として白羽の矢が立った。

 桐生市発祥のホットランド(本社東京)協賛の特設やぐらで、桐生八木節連絡協議会(阿部建治会長)の選抜チームが迫力の演奏。桐生から駆け付けた人や首都圏在住の桐生出身者ら、多くの飛び入り参加者が踊りの輪を作った。

 午後2時から同8時までの6時間、20分前後の休憩を数回挟んだだけの通し上演。軽快な演奏が始まると、通りかかった見物客が次々に足を止め、演奏中は毎回最大約300人が通りを埋めるほどの盛況ぶりだった。

 たまたま通りかかった近所の40代夫婦は、リズムに合わせて体を弾ませながらの見物。「民謡にしては意外なほどテンポがいい」「北野武監督の映画みたいなパワフルなイメージ。下町の人には受けると思う」と気に入った様子だった。

 六区ブロードウェイ商店街振興組合の熊澤永行理事長は「ここは新宿や渋谷のような気ぜわしいまちじゃなく、情の厚い下町。全国のまつりの第一弾で駆け付けてくれた桐生八木節に感謝したい。ぜひ今後も継続開催を」と熱っぽく語った。

 現地に駆け付けた亀山豊文桐生市長も「寒い中でこれだけ多くの人が来てくれた。暖かい時期の4月と7月にも(同様の企画を)開催するので、ぜひ桐生から大勢の人に参加してほしい」と呼び掛けた。
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