桐生市立黒保根小学校(印東秀校長)に導入されたテレビ会議システムで3日、姉妹校提携を結んでいる西町インターナショナルスクール(IS、東京都港区)との交流が実現した。英語で元気にあいさつした後は、西町ISのコンピュータークラブの子どもたちが活動を紹介。質問と答えをやりとりして、距離を感じないミーティングとなった。第1回の経験を生かし、今後も交流を続けていく。
黒保根小は今年度から4~6年生を対象に英語のコミュニケーション力を高め、創造性と主体性を育む教育活動を開始。黒保根町国際理解推進事業として毎週木曜日の放課後に英会話レッスンを受けている。
西町ISの子どもたちと交流活動ができる強みを、年6回ほどの田植えや稲刈りだけでなく、年間通して生かしていこうと、新たにテレビ会議システムを導入した。
初めてのミーティングでは松島千夏さん(6年)が、赤城山に雪が降ったことなどを英語で紹介。西町ISからは「鹿角キャンプに行ったことがある」という子たちや、サッカーが強くて「ボス」と呼ばれている子も登場し、学習ゲームソフト「マインクラフト」を使ったコンピューター部の活動をプレゼンテーション。
「静かに聴いてくれてありがとう」と話しかけたあと「そっちは寒いですか」「雪降ってますか」と質問もあり、「寒いで~す」と答えるなど、楽しくやりとりが続いた。
小林正典さん(6年)は「マインクラフトをクラブでやっているとは知らなかった。英語のあとで日本語で言ってくれたのでよくわかり、身近に感じた」と話し、「これからも、いろんな人と話したい」と期待した。
6年生は前日に桐生市立北小学校と結んで理科の合同授業を経験している。群馬大学理工学部の協力で共に酸性アルカリ性の実験をしており、今後、授業にも生かす考えだ。
システムアドバイザーの金田竹人さん(コヤマ代表取締役)によると「パソコンと回線、ウェブカメラがあれば可能だが、全国の小学校で行っているところはない」とのこと。印東校長は「中学校とも連携して、可能性を広げていきたい」と語っていた。
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