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「寅久保バイパス」着工へ、県道小平塩原線

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 みどり市大間々町塩原―小平間を結ぶ県道小平塩原線「寅久保バイパス」の工事が近く本格化する。渡良瀬川とその支流の小平川に沿って通る現道の北側斜面を開削して新たな道を整備する計画。1995年度の事業開始から22年、用地交渉の難航から十数年間の中断をへて、「地元の悲願」と言われた同バイパスが実現へ向けて動きだす。

 県桐生土木事務所が2月28日夜、同町浅原の福岡中央公民館で地元説明会を開き、同バイパスの詳細なルートや工事の計画を明らかにした。

 同バイパスは、渡良瀬川にかかる福岡大橋の北側の丁字路から「小平の里」方面にいたる現道の北側に沿って整備する道路。延長約1キロ、道幅は3メートルの車道2車線とその南側に整備する幅2・5メートルの歩道など計約10メートル。

 現道から見上げる位置の山に切り通しの道を建設する。途中、渡良瀬川支流の塩沢川をまたぐ橋(全長74メートル)を新設するほか、東京電力発電所の導水管の下にボックスカルバートを建設し、管路をくぐる形で道を通す。2017年度早々にも着工の予定。

 総事業費は14億円を見込む。完成時期について同事務所は、地形的に難所であるのに加え、橋など大規模構造物の工事も必要なことなどから「年度ごとの予算にも影響を受けるため、いつ完成するか明言できない」と説明。早くても5年以上はかかる見通しだ。

 同バイパスをめぐっては、現道が浅原・小平地区住民の生活道路でありながら、幅5メートル前後と狭く、急カーブの坂道でもあり、さらにダンプなどの大型車両や小平の里などへの観光バスも多くて危険だとして、建設の要望が出ていた。

 県は1995年度にバイパス整備に着手したが、用地交渉が難航し、2003年度にいったん事業を休止。その後、地権者の同意が得られたのを受けて14年度に事業を再開していた。
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