みどり市は25日、市制10周年記念事業として、同市笠懸町阿左美の岩宿博物館で、最新の映像技術を駆使したイベント「岩宿ナイトミュージアム」を開く。建物に映像を投影するプロジェクションマッピングや、全方向型のVR(仮想現実)動画など、光と映像のショーを展開。日本の歴史を塗り替えた「岩宿」を最先端の技術で照らし、未来を感じさせる一夜限りのイベントだ。
2006年3月27日に旧笠懸、大間々、勢多郡東の3町村合併で誕生した同市が、昨年から通年でさまざまなイベントを展開してきた市制10周年事業。その締めくくりが、日本の旧石器時代の存在を初めて証明した岩宿遺跡に新たな光を当てるショーだ。
レーザー光線に彩られた同博物館でプロジェクションマッピングを上映。来場者がその場でスマートフォンの専用アプリをダウンロードして視聴するVR動画も初公開される。ライトアップした館内では、人の動きに反応して床面の映像が動く「インタラクティブ演出」と呼ばれる装置も楽しめる。
これらの演出は、ぐんまフラワーパーク(前橋市)のイルミネーションを手掛けるメディアグロース(みどり市笠懸町西鹿田、高森勉社長)と、桐生市の支援を受けて独立したデザイン業のラストイズム(伊勢崎市香林町、天田高人社長)が技術協力する。
午後5時半から入館無料で、VR動画を公開。同6時半に笠響太鼓の和太鼓で開会。同6時45分、同7時半、同8時15分の3回、約6分間のプロジェクションマッピングが上映される。会場には飲食ブースも用意される。問い合わせは同市企画課(電0277・76・0962)へ。
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