テニスプレーヤーの本藤咲良選手(18)が4月からプロに転向し、野村建設工業(桐生市広沢町一丁目、野村篤社長)に所属することが決まった。桐生市内の企業に所属するプロテニス選手は初めて。桐生タイムス社を訪れた本藤選手は「今年は国内外の大会で勝ち進み、世界ランキングに入ることが目標」と新たな挑戦に目を輝かせた。
本藤選手は1999年生まれ、長野市出身。7歳のころ友人に誘われてテニスをはじめ、東京の私立高校の通信制に在学しながら、高崎テニスクラブ(高崎市)を拠点に鍛錬を積んできた。
身長160センチと世界の強豪からみれば小柄だが、「相手が大きいほど『やってやる』って気持ちになる」と燃えるタイプ。新しい技術を手に入れるために「とにかく打つ」と話すとおり、練習漬けの毎日を送る。
ストロークを中心にゲームを進めるスタイルで、強みはバックハンドのストレート。「課題はボレー」だそうで、「バックハンドからいい形でネットプレーにつなげていけるように」と話す。
16日現在、JTA(日本テニス協会)ランキングは96位。3月5日に決勝が行われた「CTACUP春季ロイヤルSCオープン2017」(千葉県野田市)で優勝するなど着実にランキングを上げている。
世界の大舞台での活躍を目指す本藤選手。まずは国内外の比較的小規模な大会で勝ち進み、ポイントを獲得して世界ランキング入りする必要がある。ランキングによって出場できる大会が決まる仕組みだ。
女子シングルスで世界ランキングを持つのは1200人程度で、「今年の目標は勝ち進んで世界ランキングに入ること」と力強く語る。「来年から海外の大会を中心に回れるように」と希望を胸に練習に励む。
桐生テニス協会の増子相一会長は「本藤さんの活躍が桐生のテニスを盛り上げることにもなる。まちのみなさんにも応援してもらえれば」と期待を寄せた。
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