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新川遊園地乗り物券、半世紀ぶり“里帰り”

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 昭和の時代、子どもたちの一大テーマパークであった新川児童遊園地の「乗り物利用券」が見つかり、桐生が岡遊園地に寄贈された。利用券に記された日付は「昭和45年11月1日」で、翌1971年2月の閉園を目前にした時期のもの。約半世紀の間、大切に保管していた小林光雄さん(77)=桐生市梅田町四丁目=は、当時のまま色あせない紙片を手に「にぎわっていた当時の資料として保管し、活用してもらえれば」と話した。

 新川児童遊園地は53(昭和28)年、当時の前原一治市長が子どもたちの声に応える形で開園した。戦後のカスリーン台風で甚大な水害を受けた地に、観覧車やボート、汽車など子どもたちの夢を詰め込んだ同園。71(昭和46)年2月28日の閉園まで、街の中心地で来園者の笑顔を見守った。

 同年4月1日、現在の地に桐生が岡遊園地が開園。以降の乗り物利用券は園で保存してあるが、新川時代のものはないという。

 切手や切符、入場券などの収集が趣味という小林さんが保管していた利用券は、4枚つづりで折り目や色あせもなく、発行当時のままの状態。「あのころは利用券に金額が書いていないんですよ。それがちょっと残念」と笑う。

 他にも新川児童遊園地のにぎわいを写した絵はがきも寄贈。「入手した時期はわからないが、永楽町の桐生市役所で手に入れた記憶がある」そうで、市庁舎が現在地に移転する65(昭和40)年以前のものを大切に保管していた。

 桐生が岡遊園地の小林靖和園長は寄贈に感謝し、「当時をしのぶ貴重な記録。大切に保存して、来園する人たちに歴史を伝えたい」と話した。
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