桐生市内に、昼どきに大行列ができる飲食店がある。聞けば、SNS(会員制交流サイト=ソーシャル・ネットワーキング・サービス)が大きな要因になっているのだという▼代表的なSNSといえば、「ライン」や「フェイスブック」、「ツイッター」「インスタグラム」など。利用者が登録してアカウントを作成し、文章や画像で身の回りの出来事や自らの考えを自由に発信できる。内容が面白かったり、興味深かったりすると、ほかのユーザーから反応が返ってくる▼自分の投稿への反響は、評価の証しでもあるから、うれしいものだ。より多くの支持を集めようと、話題探しをする人も中にはいるだろう。インターネット上で、誰かが投げ掛けた情報が人から人へと共有され、それが現実社会で購買などの行動に直結していく▼群馬経済研究所の調査では、実際の利用者のうち、商品やサービスの購入判断にSNSを参考にしている割合は77・7%に達した。20~30代で8割超、60代でも5割を超えた。幅広い世代に浸透が続いており、今後さらに比率は高まるだろう▼事業者側にとっては、〝いかにSNS受けするか〟の視点も必要になってきた。(悠)
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