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「おりひめバス」を生活の足に、高齢者向け体験乗車ツアー

 高齢者に「おりひめバス」をより身近に感じてもらい、日常生活の移動手段として利用促進を図る試み「おりひめバス体験乗車ツアー」が7月13日にスタートする。桐生市社会福祉協議会が主催するもので、参加者たちは実際におりひめバスを利用して移動するほか、バスを使った「お出かけプラン」作りなども行う予定だ。

 全国的に高齢ドライバーによる交通事故の問題が大きく取り上げられる一方で、自家用車を持たない高齢者の移動手段の確保も重要視されており、高齢者の交通に関する課題は幅広い。

 「おりひめバス体験乗車ツアー」の取り組みは、既存の公共交通機関「おりひめバス」を利用しやすく身近なものにして高齢者の移動手段の幅を広げようとするもの。外出のきっかけを提供し、高齢者同士の交流の輪も広げたい考えだ。

 7月13日のツアー初回は、桐生市社協運営の地域包括支援センター社協の担当地域である8区(末広町、宮前町、堤町、巴町、元宿町)の老人クラブ連合会会員に参加を呼びかけた。

 当日は桐生駅から通常運行しているバスを利用し、地域包括支援センター社協のある市総合福祉センターまで乗車。おりひめバスをはじめ桐生市の公共交通を担当する市広域連携推進室が路線図や利用方法を説明。目的地を決めて路線図・時刻表から「お出かけプラン」を計画するグループワークも予定している。

 ツアーを担当する地域包括支援センター社協は、「地域によって外出ニーズは異なる。今後、ツアー目的地なども検討したい」。ゆくゆくは取り組みが発展し、「住民らが企画実施するツアーができれば」とする。

 さらに、最寄りのバス停まで徒歩で行けるかどうかは自立生活の指標の一つ。「介護予防の一環で、自宅からバス停まで自力で行くためのプログラムを考案するなども取り組みたい」と話した。

 ツアーに関する問い合わせは、桐生市地域包括支援センター社協(電0277・46・4411)へ。
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