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障害児者と家族の会「北斗七星」が設立20年

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 障害児者と家族の会「NPO法人北斗七星」(石原昭彦理事長)が設立20年の節目を迎え、先日、記念誌「銀河通信│北斗七星20年のあゆみ│」を刊行した。ハンディキャップを持った子どもたちが地域社会の中で普通に暮らせる社会づくりを目指し、こつこつと活動してきた取り組みの経過が、かかわった多くの人たちの言葉や、折々の写真などとともに、A4判カラー64㌻の冊子に納められている。

 北斗七星が誕生したのは1995年。障害を持つ子どもたちの成長と彼らが普通に生きていける社会の実現を目指し、活動を始めた。

 障害児学童クラブ「きらきら星」の運営に始まり、中・高等部の放課後活動の拠点づくりや、学校卒業後の日中活動の場「北斗七星の家」の開設と、子どもの成長とともに取り組みを拡大。2007年にNPO法人化すると、09年には活動拠点を市総合福祉センター内に移した。

 現在、「きらきら星」は放課後等デイサービス事業所として、また、「北斗七星の家」は桐生市地域活動支援センターとして活動中。市立東公民館そばの放課後等デイサービス事業所「いちばん星」の運営にも取り組んでいる。

 一方、家族向けの広報紙「銀河通信」も号を重ね、昨年、節目の200号を刊行。編集委員たちがそのとき感じたこと、福祉の今を伝えるニュースなどをつづった冊子は、大切な活動の足跡だ。

 今回の20周年記念誌の編集・製作には、北斗七星広報委員とともに、桐生市出身でデザインに造詣のある亀山公亮さん=足利市在住=が協力。「そこにいる人たちの顔が見えるように、繰り返し本を開いてもらえるように、レイアウトを考えた」と、亀山さんは過去の銀河通信や、懐かしい写真などを数多く取り入れた。その結果、ゆったりと読みやすく、北斗七星の歴史がぎゅっと詰まった納得の1冊が完成した。

 銀河通信の編集作業に長年携わってきた遠藤敏江さんは「以前お世話になった人たちが、その後も北斗七星のことを忘れないでいてくれた。そのことがうれしかった」と編集作業を振り返る。

 会では記念誌を500部製作、関係者らに配布している。記念誌を読みたい人は市総合福祉センター内のNPO法人北斗七星(電0277・43・6151、ファクス0277・46・9504)まで。
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