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Channel: ウェブ桐生タイムス
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脱ごった煮

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 ちょうど1週間後の27日、桐生ファッションウイーク(FW)が開幕する。市民自らがつくり上げる民間主導の秋の祭典。今回で22回を数え、すっかり定着した感もあるが、大きな変化がみられる▼それは、意識的に「核」を作り出したことだ。集客の中心であり、ランドマーク的な役割を果たしている有鄰館には「ものづくり」に関連した行事を集め、気鋭の作家や製造業者を抽出した展示会「有鄰館ものづくり展」を最終盤の目玉に据えた▼FWの「ファッション」は繊維産業や服飾に限った狭義の意味ではなく、生活様式そのものを指し示す言葉だ。この地ならではの〝らしさ〟を表現発信し、にぎわいの創出につなげるのが、「産業と文化のまつり」と称されるこの事業の大きな目的である▼故に、多種多彩な分野が交じり合うごった煮の状態も必然ではあったのだが、市井に伝わりにくい原因にもなっていた。ものづくりは桐生の街の過去から現在までを通る芯であり、「1回目から消えていないテーマだった」と西坂一夫実行委員長は力説する▼「ごった煮は嫌いじゃないが、核があってこそ」とも。分かりやすくも洗練された今年のFWに、わくわくしている。(
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