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外出、約半数が「週2日以下」、桐生市障害者アンケ

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 桐生市に暮らす障害者へのアンケート結果から、約半数の人が外出の頻度は「週2日以下」と回答し、「外出しない」人が1割いることが分かった。外出できない理由として「障害が重い」が最多で、加えて「道路や階段が不便・危険」「乗り物の利用が困難」「トイレの不安」などが挙げられた。障害が重くても外出できる環境が求められており、整備の必要性が改めて示された。

 アンケートは策定中の「桐生市障害者福祉計画・障害児福祉計画」に生かすため2016年12月22日~17年1月31日に実施。対象は市内居住の身体障害、療育手帳、精神福祉の手帳所持者および精神通院医療受給者のうち、無作為に抽出した2000人。回答数は919人(回収率45・95%)で回答者の9割以上が20歳を超えており、未成年の回答は36人にとどまっている。

 外出頻度について「毎日」と回答した人が29%、「週3~5日」が19%で、合わせて約半数の人が週に3日以上外出していると答えている。一方で外出が週に2日以下の人も回答者の約半数。内訳は「週1~2日」が20%、「月2~3日」が11%、「年に数回」が4%、「外出しない」が10%だった。

 外出先で困ったこととして、「建物の入り口・内部の段差・階段」「道路の段差、歩道が狭い、障害物がある」「障害者用トイレが少ない」「利用できる駐車場が少ない」など外出先の環境にかかわる部分が多く挙げられた。また、「意思疎通が思うようにできない」「お金の支払い、券売機の利用」と周囲の人の理解や支援が必要なことも示された。

 アンケート結果を踏まえた「障害福祉計画案・障害児福祉計画案」は18~20年度までの3カ年計画。障害者の自己決定・意思尊重の支援や、地域生活・就労支援などに対応したサービス提供体制の整備、障害を持つ子供たちへの支援強化などを掲げている。

 同計画案は市民から意見を募るパブリックコメントをへて策定する。意見募集は2月14日まで。計画案は市ウェブサイトで見ることができる。問い合わせは福祉課障害福祉係(電0277・46・1111、内線259)へ。
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