新潟県で開かれた第36回全日本スノーボード選手権関東・東北大会ハーフパイプ男子ユース(14歳以下)の部で、桐生市立西小学校5年の園田恵吾くん(11)が優勝した。関東代表として3月6日、同県で開かれる全国大会に挑む園田くんは「目標は表彰台。できれば優勝したい」と意気込んでいる。
そろってスノーボードのインストラクターの資格を持つ両親の下に育った園田くんは、30歳以上のシニアの部で4回全国出場経験のある父泰久さん(43)に抱かれて1歳で雪山デビュー。4歳から競技を始めた。上達を実感できるようになった小学2年生ごろから「楽しくなってきた」という。
12月下旬から5月まで、泰久さんと一緒に毎週末スキー場に通う。昨夏は山梨県の屋内練習場で10日間の合宿にも参加し、技を磨いた。
前回は4位とあと一歩で表彰台を逃した関東・東北大会。予選を3位で通過して決勝6人に残り、1回目で難易度の高い技「540」「バック540」を連続で決めるなど8回の飛翔(ひしょう)をミスなく演じ切った。ポイント75・00で2位に8・67の差をつけ、公式戦初の表彰台を優勝で飾った。
「うれしかった。自信はあった」と園田くん。「540─540で(転倒せず)立てたのがよかった」と振り返る。
好きな選手は米国のダニー・デービス。「バックツイストですごく反るところが好き」だそう。「プロスノーボーダーと消防士」が将来の夢だ。
関連記事: