旧新里村時代から山上城跡公園(県指定史跡)で行われてきた「にいさと薪能」が、来年度は休止となる。桐生市と合併後は野外の特設舞台で上演する薪能と、桐生市市民文化会館シルクホールでの能・狂言鑑賞教室を交互に開催しており、同教室については引き続き1年おきに実施する予定だ。
「にいさと薪能」は日本古来の伝統芸能を中学生に体験・鑑賞してもらおうと、1995年に当時の村長の肝煎りで始まった。合併後は桐生市と桐生市教育委員会が主催して隔年で開催、市内中学生の観覧希望者には学校を通じて招待券を配布。運営委員会ではチケットの販売ルートを工夫するなどしたものの、来場者は年々減少しているため、2018年度は休止することを決めた。
能・狂言鑑賞教室は2011年度に桐生市制90周年・水道創設80周年の記念事業としてシルクホールで開催。その後は薪能と隔年で、市内の中学2、3年生と一般の希望者を対象に、午前の部と午後の部に分けてシルクホールで実施している。次回は2019年に行う予定だ。
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