桐生市は1日までに、老朽化が著しい同市東一丁目の桐生消防署東分署の庁舎を、同市天神町一丁目の旧市立北中学校プール用地に移転整備するスケジュールを明らかにした。新年度から3カ年で移転整備するもので、総事業費に約3億5000万円を見込み、2020年度の完成を目指す。
1968年に建設され築50年が経過した現庁舎は、現行の耐震基準を満たしておらず、市の優先整備施設とされている。
敷地が手狭で現在地での建て替えが難しいことから、市は16年7月の庁議で、旧北中プール用地への移転を決めている。
移転先は旧北中校舎の山手通りを挟んだ東側で、同通りと本町通りに接続し、東中通りへのアクセスもいい場所だ。
市消防本部が2月23日の市議会総務常任委員会に示した資料によると、敷地面積は現庁舎の約4倍にあたる3723平方メートル。
新庁舎は鉄骨造2階建てで延床面積約700平方メートル。管轄区域は現状通りで、職員数や車両数も現状(21人、5台)と同程度とする。
スケジュールは18年度に設計して19年度に着工、20年度の完成予定。初年度の18年度当初予算には設計業務委託費3929万1千円を計上した。
地方自治体の防災対策の財源として、有利な起債(借金)ができる総務省の緊急防災・減災事業債などを活用。総事業費は約3億5000万円を見込む。
名称は現名称を基本に検討中。現庁舎の跡地利用は未定だが、近隣に市営住宅などの市有施設もあることから、消防施設に限らず、市として有用性の高い利用方法を検討するとしている。
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