桐生市は7日、海外旅行ガイドブックの人気シリーズ「地球の歩き方」を発行するダイヤモンド・ビッグ社(東京)と作製中だった同タイトルの桐生市観光パンフレットが完成したと発表した。足利市との共同制作で、両市版と各市版合わせて計55万部を作製。観光PR用に活用するほか、首都圏の大型書店でも配布し、電子書籍端末にも無料配信するなどして観光誘客を図る。
日本遺産をもつ桐生・足利両市が前年度から取り組むヘリテージツーリズム(産業遺産を生かした観光振興)の一環。国の地方創生推進交付金を活用し、事業費約1千万円(うち各市負担約250万円)で作製した。
「地球の歩き方」は、世界各国・都市を紹介する個人旅行者向けの海外旅行ガイドブックで、1979年の創刊以来100種類以上が発行されている。対象国や都市を象徴するイラストの表紙で知られる。
桐生・足利版の「地球の歩き方」はB5判フルカラー。版両側表紙(左表紙が桐生、右表紙が足利)の両市版(16ページ)を35万部、片側表紙の各市版(8ページ)を各10万部作製した。
桐生版の内容は、重伝建地区をはじめとする日本遺産の構成資産、ひもかわやソースカツ丼などのグルメ、織物や着付けなどの各種体験、桐生八木節まつりなどの各種イベントなどを紹介している。
大型書店での配布は3月中旬から実施。ダイヤモンド・ビッグ社の協力を得て、首都圏のモールや百貨店などの大型書店18店で、旅行関係書籍・書籍の購入者などを中心に約5万部を無料配布する。
また9日から電子書籍端末「キンドル」でも無料配信予定。桐生市では市外からの観光客向けに、市内の主要観光拠点に置くほか、市観光交流課でも配布する。問い合わせは同市役所新館3階の同課(電0277・46・1111内線366)へ。
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