東京・池袋のサンシャインシティ文化会館で12日開幕した、花の美しさを競う国内最大の「第65回関東東海花の展覧会」(1都11県と花卉〈かき〉関係6団体主催)で、みどり市笠懸町鹿の小内敬一さん(65)=小内園芸=の冬アジサイ「スウィートルナ」が一般鉢物部門で、桐生市広沢町三丁目の櫻井新太郎さん(34)=櫻井ばら園=のバラ「ブロッサムピンク」がバラ部門でそれぞれ最高賞(金賞1位)の農林水産大臣賞に輝いた。小内さんの同展最高賞は4年ぶり5度目(シクラメン2度、冬アジサイ3度目)、櫻井さんは初で、桐生地区から2人以上が同時に最高賞を受賞したのも初めてだ。
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小内さん
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櫻井さん
小内さんの受賞花は早咲き(冬)アジサイの新品種。3年前から小内さんが「台湾トキワアジサイ」(白色)と「ハイドランジア(西洋アジサイともいう)」(赤色)を交配させて開発を進めてきたもので、県農業技術センターが同じ品種で開発した「スプリングエンジェル」より濃いピンク色に仕上がった。品種名のルナは「月の女神」の意味。種苗登録の出願を準備中だ。小内さんは「4年ぶりの最高賞を自分で開発した花で受賞できてうれしい」と喜び、「さらに改良を加えて理想の花にしていきたい」としている。
櫻井さんの受賞花は花持ちが良く、品種名の通りボリューム感のある豪華な花。櫻井さんは「これまでは昨年の2位が最高。トップを目指してきたので、念願かなってうれしい」とし、別のバラの全国品評会で櫻井さんの先輩たち(本県)が昨年まで2年連続で最高賞を受賞し、その仲間入りを果たせたことも喜ぶ。「今後も安定して上位入賞できるよう精進していきたい」と意欲的だ。
同展品評会の出品数は一般鉢物(392点)や一般切り花(299点)バラ(166点)、洋ラン(122点)など10部門計1809点(うち本県230点)で、部門別に審査した。県内の最高賞は小内さんと櫻井さんだけだった。同展は14日まで。
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