元プロ野球選手・清原和博容疑者(48)の覚せい剤事件で、覚せい剤を譲り渡した容疑で警視庁に15日逮捕されたのは、桐生市出身の無職、小林(旧姓三好)和之容疑者(45)=みどり市笠懸町阿左美=だった。小林容疑者とその関係者をよく知る地元の人によると、清原容疑者は小林容疑者側に「桐生は思い出の場所」と話していたほか、昨年夏には息子を連れて桐生方面へ遊びにくる計画もしていたなど、両容疑者の親密ぶりを物語るエピソードが次々と浮き彫りになった。
同庁によると、小林容疑者は1月31日午後9時ごろ、太田市東今泉町のコンビニ店駐車場で、清原容疑者に覚せい剤の結晶約0・2グラムを4万円で譲り渡したとされる。
小林容疑者と、同容疑者が笠懸町で同居していた女性をよく知る桐生市内の飲食店主の男性(38)によると、清原容疑者は昨年ごろから月2、3回ペースで同町などを訪れ、小林容疑者と接触していたらしい。同町の家でサインを手に撮影した写真もある。
男性は聞いた話として、「清原容疑者は小林容疑者に、桐生は思い出の場所だと話していたそうです」と証言。1983(昭和58)年の「あかぎ国体」で、当時PL学園高1年だった清原容疑者は旧大間々町内にチームで宿泊し、桐生球場での試合で本塁打も放っている。「高1のときの桐生での経験が好印象として残っているのかな」と想像する。
昨年の夏には、清原容疑者が息子らを連れて桐生方面へ遊びに来る計画もあったという。実現はしなかったが、男性は「群馬で子どもと遊べる面白い場所はないかと(小林容疑者側に)尋ねられた」という。
この男性も小林容疑者に劣らず、大の清原ファンだったという。今回の事件を知り、「しばらく前に週刊誌で(清原容疑者の)薬物疑惑が出たので、(小林容疑者との)関係も含めて、やっぱりなというのが第一印象」という。
小林容疑者に対しては「覚せい剤は体をボロボロにする。本当のファンなら(覚せい剤を)止めさせるべきなのに、売り続けていたのは残念でならない」と肩を落とす。
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