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MAYUに乗りバス停まで 菱で4月から運行実験

 低速小型電動バス「MAYU(マユ)」を使った運行実験が4月から、桐生市内の菱・東地区を巡回するルートで始まる。黒川沿いや桐陽台など、おりひめバスのルートから外れた地域住民をバス停まで運び、おりひめバスに接続しようという試み。菱地区には日用品を扱う小売り店や医療機関などが少なく、地元住民らは「実験が楽しみ。積極的に活用したい」と、4月からの運行を楽しみにしている。

 1年間の期限付き運行実験で、桐生地域で展開されているJST(科学技術振興機構)社会技術研究開発センターによる統合実装プログラム「創発的地域づくりによる脱温暖化」プロジェクトの一環。MAYUを管理運営する桐生再生が、菱町二丁目町会や桐生市の協力を受け、実験を担う。

 2月初旬の会議で、ルート案が決定。菱小学校そばの八坂神社を出発し、黒川沿いの市道を泉龍院方面に入り、東西橋でUターン。菱公民館─桐陽台─広見橋─東公民館─市営東三丁目団地─幸橋を経由し、八坂神社に戻る、1周約8キロのコース。

 このほど行われた走行実験には、二丁目町会役員らが参加。MAYUに乗車しルートを試走。乗り心地を確かめながら、走行時間や乗降ポイントを確認、バッテリーの持ち時間など、運行上の課題を探った。

 同町会長の島崎雄夫さん(69)は「買い物するために片道1キロ、2キロの道を歩く人もいる。坂道も多く、自動車に乗れない人は移動も大変。こうした実験が地域住民の足の確保につながればいい」と期待を寄せる。

 JSTプロジェクトの実務を担当する群馬大学理工学部教授の天谷賢児さんは「宮本町の実験よりも距離が長い。おりひめバスにうまく接続できれば、バス利用者の増加にもつながるのでは」と話す。

 4月から週2日、1日2~4便運行の予定。二丁目町会の役員らは今後、桐生再生などとルートやルールについて最終調整し、4月の運行開始に備えるという。
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