桐生市は新年度、子育て支援施策の一環として新たに「病児対応型保育」に取り組む。病気を発症して保育所(園)や幼稚園に通えず、保護者が仕事の都合で保育できない子どもを、医療機関や保育所の専用スペースで預かる仕組み。病気の回復期にある子どもを預かる「病後児対応型保育」と合わせて制度充実を図っていく。
これまで桐生市は桐生北保育園に委託して病気の回復期で集団保育が困難な小学生以下の子どもを対象に病後児保育を実施。新規事業となる回復期以前の病児保育は「子ども子育て新制度」の事業計画策定の際に実施したアンケートで要望があがっていたもの。
病児対応型保育は一般的に、(1)病気を発症している子どもで集団保育が困難(2)医師が診察し、急変の恐れがないと判断(3)仕事の都合で保護者が保育できない―などの場合に利用できるもの。実施には保育士のほかに看護師が必要となる。2015年度2月現在で前橋や高崎市など県内5市で行っている。
桐生市では事業実施を希望したおおぞら保育園(広沢町一丁目)とおりひめ医院(織姫町)が連携し、同医院内に専用スペースを設ける方向で検討している。
市は2016年度当初予算案に病児保育・病後児保育の充実として6519万円を計上。23日開会予定の市議会第1回定例会の審議をへて、市・保育園・医院の3者で協議を進め、16年度内の開始に向けて準備を進める。
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