来春の選抜高校野球大会の選考資料となる第68回秋季関東地区高校野球大会は3日、埼玉県内の2球場で準々決勝4試合を行い、桐生第一(群馬2位)は6―1で浦和学院(埼玉1位)に勝利。関東地区からの選抜出場圏内となる4強入りを決め、2年ぶり5度目の選抜出場に大きな一歩を踏み出した。同大会は4日、準決勝2試合を行い、桐一は県営大宮公園野球場第2試合で常総学院(茨城2位)と激突した。同球場第1試合では、木更津総合(千葉1位)が2―0で東海大甲府(山梨1位)を下し、決勝進出を決めた。決勝はあす5日、同球場で午前10時開始予定。雨天順延あり。
◆準決勝(4日第2試合、県営大宮公園野球場)
内池は立ち上がり、2死から1安打を許すも続く打者を三振に打ち取り、初回を無失点に抑えた。その裏、先頭打者追川が左前打で出塁したが、高田の二ゴロで併殺され、得点圏に走者を進めることができなかった。
◆準々決勝(3日第2試合、県営大宮公園野球場)
序盤に3点をリードした桐一は四、五回にも追加点を奪い試合を優位に進めた。失策や与四死球の後も好守で失点を防ぎ、チームが一丸となって貴重な一勝を挙げた。
二回表、2死一、二塁で打者は1年生の下間。「とにかく無欲でしっかり振っていこう」と狙っていた直球をとらえ、先制の中前適時打を放った。さらに齋藤が死球で出塁して2死満塁。続く追川の打球は右前打となり2点を追加して試合の流れを引き寄せた。
九回裏2死一塁、中堅手追川が飛球をグラブにおさめた瞬間、両手でガッツポーズを決めた内池は、初の完投勝利に声を上げた。
関東大会4強入りで春の選抜大会出場が濃厚になり、内池は「目標に近づけて安心した。大会は続くので、自分の生命線のインコース攻めを出していきたい」と話した。
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