桐生・みどり両市を代表する食品関連メーカー2社が、世界的な食品コンクールとして知られる「モンドセレクション」でそれぞれ金賞に輝いた。特にキノコ種菌大手の森産業(桐生市西久方町一丁目、森裕美社長)が一般向けに販売する「うま香つゆの素」は2012年から5年連続の受賞となった。
1987年発売の「うま香つゆの素」はシイタケエキス配合のオリジナル商品。国内のみならずアジア圏、特に台湾で大きな人気を誇る。11年に初出品して銀賞に輝き、翌12年から連続で金賞に輝いている。国内向けの定番のほか、台湾向けに味付けを変えた商品と、かつおだしなど動物由来の原料を除いたベジタリアン(菜食主義者)向けも同時受賞した。
同社は「無名の商品でも金賞になると信用がつく。できる限り続けていきたい」と話す。
製めん製粉業の星野物産(みどり市大間々町、星野陽司社長)の乾めん「上州地粉手振りうどん」「信州田舎そば小諸七兵衛」も金賞を獲得。両商品は07年には最上位賞の最高金賞に輝き、12年にも金賞を受けている。
同社は毎年商品を替えながら出品を続けており、ほかにも乾めんの「黒鉄屋赤兵衛・黒兵衛」が08年に最高金賞、「ひもかわうどん」が14年に金賞に輝くなどしている。新井崇取締役営業企画部長は「(受賞の)エンブレムがパッケージに入っていることで、販売面でもそれなりに効果がある」と出品の利点を語っている。
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